ヨーロッパのベストシーズンといえば夏。
日照時間が長いため外は夜遅くまで明るいし、晴れる日も多いので旅行には最適です。
ですが、ウィーンの夏(7月~8月)は、「ウィーンフィルハーモニー管弦楽団」の演奏会や「ウィーン少年合唱団」が見られないって知ってました?
私も残念に思っていましたが、その代わりに夏だからこそ開催される特別イベントがあるんです。
そこで今回は、オペラやクラシックコンサートを映像で楽しむことができる無料イベント「フィルムフェスティバル」をご紹介します!
Contents
7〜8月はウィーンフィルも少年合唱団も見られない
ウィーンに旅行する人の中には、せっかくだから音楽に浸りたい人も多いはず。
その中でも「ウィーンフィルハーモニー管弦楽団」と「ウィーン少年合唱団」は特に人気の高い楽団です。
実はこの二つ、夏の間はウィーンで見ることができないんです。
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
ウィーンフィルが拠点としている「ウィーン楽友協会大ホール」での定期演奏会は、9月~6月にかけて毎月1回程度。
7月~8月の間は、ザルツブルクで開催されるクラシック音楽祭「ザルツブルク音楽祭」出演したり海外遠征しているため、ウィーンにはいないんです。
6月彼らが最後にウィーンで演奏を行うのは、シェーンブルン宮殿で行われる入場無料の野外コンサート「シェーンブルン宮殿夏の夜のコンサート」です。
ウィーン少年合唱団
ウィーン少年合唱団は9月~6月の間、毎週日曜日と宗教的祝日の9時15分から行われる「ホーフブルク王宮礼拝堂(ブルクカペレ)」でのミサに参列しています。
また、5~6月、9~10月にかけてはコンサートホール「MuTh」でも定期コンサートが開かれます。
ですが、ウィーン少年合唱団はまだ子供なので、当然夏休みがあります。
7月~8月は、その夏休み期間のためコンサートはお休みとなります。
ウィーン夏の風物詩「フィルムフェスティバル」
「ウィーンフィル」や「ウィーン少年合唱団」が見られなくても、ウィーンには数多くのクラシックコンサートが開催されているので、何かしら見ることができます。
ですが、もっと夏ならではのイベントに参加したい!
そんな人におすすめなのが、毎年6月~9月の間にウィーン市庁舎広場にて開催される「フィルムフェスティバル」。
毎夜クラシックコンサートやオペラの映像が大きなスクリーンで上映されるこのイベントは、ウィーンの夏の風物詩。
そして何といっても嬉しいのが入場無料!
世界各国からのフード屋台も併設されているので、地元の人たちはお酒とフードを楽しみながら、音楽の夜に浸っているんです。
2019年「フィルムフェスティバル」の模様をレポート

最寄駅は、地下鉄U2番線のラートハウス駅(Rathaus)。
駅を出て市庁舎まで向かってください。
市庁舎の広場全体がフェスティバル会場になっているので、すぐに見つかるかと思います。
写真に写っている看板の下の方にはパンフレットの冊子が置いてあります。
市庁舎の正面に設置された巨大スクリーンで上映

こちらの巨大スクリーンで、夜になるとコンサートやオペラが上映されます。
ウィーンの7月、8月は日没が9時頃なので、開演時間は20時、21時頃が多く、終演はかなり遅い時刻なります。
その日のプログラムによって開演・終演時間は異なります。公式サイトを確認してください。
私は夜は全て予定を入れてしまっていたので17:00頃に覗いてみたのですが、その時間には流石にまだ席を確保している人はいませんでした。
世界各国のグルメが集結
フィルムフェスティバルのもう一つの楽しみといえば、屋台グルメ!
軽食からメインディッシュ、デザート、ドリンクまで、様々な屋台がところ狭しと並んでいるので、ご飯を食べにいくだけでもお祭り気分を味わえます。
私が行ったのが金曜日ということもあって、屋台のそばに設置してあるテーブルは満席。

地元っ子たちがわいわい盛り上がっていて、一人ぼっちの私にはとても羨ましかったです。
この日はお腹がいっぱいで特に何も食べなかったのですが、この日出店されていた屋台をいくつか紹介したいと思います。
ウィーンの定番グルメ、ウィンナーシュニッツェル。

中華料理のお店。

海外のお寿司といえばこれ。カリフォルニアロールもあります。
お腹が空いていれば食べたかったな。

メキシカンかスパニッシュのお店。
ちょうど料理が出来上がった瞬間だったんですが、ちゃんと陶器のお皿に盛られていて、屋台といえども本格的なんです。

ウィーンで一番ポピュラーなビール、Ottakringer(オタックリンガー)も出店。種類もたくさんあります。

他にもたくさんのお店が出店しているので、お腹を空かせていくことをおすすめします!
サブスクリーンでは子供向け映画を上映中

屋台エリアを通り過ぎると、サブスクリーンが設置されているエリアがあり、ちょうど子供向け映画が上映されていました。
ここはファミリー連れで大盛況!
座席は設置されていないので、原っぱに座ったりベンチに座って鑑賞していました。
トイレはあるが有料なので注意
ウィーンの施設のトイレは有料なことがほとんどなので、特記する必要はないかもしれませんが、外に設置されているトイレは有料でした。
入り口に係員がいるので、コインを払って使用します。
値段は忘れてしまったんですが、確か0.5〜1ユーロだったと思います。
夏のウィーンは野外イベントを楽しむべし!
町中に音楽があふれているウィーンの夏では、様々な野外音楽イベントが開催されますが、「フィルムフェスティバル」は6〜9月までと長期間行われるので旅行期間にかぶる人も多いはず。
ウィーンは夜でも治安が良いところなので、夜遅くまで外で過ごしても安全です。
夏のウィーンは「フィルムフェスティバル」で、地元気分を味わってみてはいかがでしょうか!